Tuesday, February 15, 2011

★エレキギターを始めるのに何が必要ですか?

初心者セットを買おうと思うんですが・・・という質問がよくある。
買ってください。正々堂々、胸をはって初心者セットを買ってください。
今は何も分からないので、高いギターを買っても猫に小判、豚に真珠です。どっちみち弾けないのです。
通販で十分です。店頭にある初心者セットでもかまいません。どっちでも同じことです。
もし欠陥があったら?
文句言えばいいんです。替えてくれます。通販であろうと店頭であろうと同じことです。

当たり前ですが、何十万円もするギターと同じ品質を期待してはだめですよ。ちょっとギターを知っている(もしくは知っていると思い込んでいる)人に見せたら、「うーむ、フレットの処理が荒いな、これじゃ弾けないよ」とか、「あー、ペグが甘過ぎる、これじゃチューニングできない」とか、「調整できてないよ、オクターブチューニングしないと」とか、「ボディの鳴りが悪いなあ」とか、ごちゃごちゃ言うかもしれません。はっきり言ってバカです。たかだか一万円そこそこのギターに何を期待しているんでしょうか。

今、重要なのは、ギターを弾き始めるということです。そして、毎日練習する。いつかは自分で自分の欲しいギターを選べるようになります。誰がなんと言おうと自分はこのギターがいいと言いきれる日がいつか来るはずです。残念ながら、ギターを弾いたことない人にギターを選ぶことはできません。だから、なんでもいいのです。パッと見て、あっこれカッコいいと思うやつ。それが今はあなたのギターです。

買ったけど、練習もできないような悪質なギター、なんてものは今どき存在しません。40年前にはありました。指が切断されるんじゃないかと思うようなギターが安いギターでした。でも、もうそういうのは売ってません。そんなものを売ったら会社がつぶれます。もし売っていたらそれは欠陥商品です。すぐに交換です。

さて、ここからちょっと具体的な話。
初心者セットとか入門セットという名で販売されているものの最大の利点はなんだろうか。それは、とりあえず必要なものがそろっているということだろう。近所に楽器屋があるとか、知りあいエレキギターを弾く人がいるとかすれば、そういう人にきいたら教えてくれるだろうが、そんなラッキーな人ばかりがこの世に満ち満ちているわけではない。一番近い楽器屋までバスと電車を乗り継いで片道5時間かかる、そこにクラシックギターが5本にフォークギターが10本にエレキが2本売ってるのだけど、そこであなたはあなたの伴侶となるギターを選びますか。何事もいかんでしょ、手近にすませちゃうってのは。

というわけで、おまかせセットの利点は分かった、では、欠点は何か。それを探る前に、エレキギターを始めるのに必要なものを確認しましょう。

1)エレキギター
2)アンプ(ギターをこれに繋ぐ。ここから音が出てくる)
3)シールド(ギターとアンプをつなぐケーブル)
4)チューナー(これを使って、ギターの各弦をある決まった音に合わせます)
5)ピック(これで弦をぺんぺんとはじいて音を出す)

この五つがないと何も始まりません。ギターだけを単品で買った場合は、他の四つをなんとかして入手しなければいけません。

練習するために絶対必要なもの。
6)メトロノーム(一定の間隔で音を刻み、個人で楽器の練習をする際に、テンポを合わせるために使う道具です)

この他にあったら便利なのは、
7)ストラップ(ギターを肩から吊るすもの)
8)ギタースタンド(ギターを立てかけておくもの)
9)ギター弦の予備セット(元からついていた弦が切れたらこれに替えます)
10)教則本(まったく始めての人にとっては、こういう本でギター各部の名称とか分かるだけでも意外と便利なもの)

もっと他にもいろいろ小物はありますが、当面は最初の六つ、贅沢言って10)まで全部あれば事態は良い方向に向かいます。

初心者セットの重要な問題は、実はギターではないのです。広く出回っている迷信とは逆に、セットに入っている激安ギターは少なくとも初心者である間は使えます。問題はそれ以外のものにあります。

まず、アンプ。これがよくないと、せっかくのエレキギターの醍醐味が味わえませんが、セットに入っているアンプには、「手のひらサイズ」とかいう昔のトランジスタラジオのようなものがあります。これからグワーンとエレキギターっぽい音が出てくることを期待するとがっかりしてしまうでしょうから、勧めたくない一品です。

もちろんちょっと高めのセットには良いアンプが入ってます。そういうのなら、最初の一年くらいはセットに入っているアンプで頑張れるでしょう。しかし、二年目にはおそらくちゃんとしたアンプ、アンプだけで1万円以上のものを買うという覚悟もしておいた方がいいと思います。それなら最初からまともなアンプを買うというのも一つの方向です。

VOX Pathfinder 10:4,280円(税込)



Roland CUBE-15X:10,800円 (税込)


Line 6 Spider IV 30:24,800円(税込送料込)


次にシールド。これは消耗品です。毎日ギターに突っ込んだり、抜いたりして、痛めつけるわけですから、安物はガタが気安いのです。しかも、このケーブルを通ってギターの音がアンプまで運ばれるわけですから、シールドの責任は重大なのです。安物で済ましている場合じゃありません。でも、一番安いセットに入っているのは一番安いシールドです。どうするか?一つはぶち切れるまで徹底酷使する。1年もったらグレードアップする。最初から良いシールドがセットになっている、ちょっと高級目の初心者セットを買う。あるいは、ギター、アンプ、シールドなどなどを単品で揃える。
VOX VGS-30 (3mシールド):600円(税込)


CANARE ( カナレ ) / LC03 BLUE:1,350円(税込)



チューナーとメトロノームは、最近は一体になっているものがたくさん販売されてます。予算を押さえたいならそれでいいでしょう。余裕があるなら、別々にちょっと機能の高いものも検討したらいいでしょう。

KORG マイクロチューナーAW-2G BK:1,640 円(税込)
(チューナーのみ)


KORG TM-40:2,250円(税込)
(チューナー兼メトロノーム)

BOSS (ボス) TU-80:2,300円(税込)
(チューナー兼メトロノーム)

YAMAHA (ヤマハ) MP-80:3,280円(税込)
(メトロノームのみ)

BOSS (ボス) DB-60:4,350円(税込)
(メトロノームのみ)


ピックも厚さ、材質、デザインなど色々ありますが、人によってどれが使いやすいかは違ってくるので結局いろんなものをためすことになると思います。1枚20円ので始めて十分です。
PEAVEY DR351GR ティアドロップ:20円(税込)


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